お家の購入を検討している方は「モールテックス 」という言葉を聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
床や壁など、 様々なところに使用できるデザインモルタルとして最近人気になっているモールテックス。
今回は、 そんなモールテックスを使用したリフォームを実施し、 実際に半年住んで感じたメリットやデメリット。良いところや気になるところも忖度なしに書いていこうと思います。
モールテックスを使いたいけど実際どうなんだろう？ と悩まれている方の参考になればと思いますので、 気になる方はぜひ最後までご覧ください！
そもそもモールテックスって何？
そもそもモールテックス って何？って方はこちらに簡単にまとめます。
簡単に言えばモールテックス は着色自由な「デザインコンクリート」です。
ベルギーのBEAL社から発売されている左官材で、 1ｍｍ程度の薄塗りでコンクリートと同等な表面強度があり、曲げにも強く下地のたわみや動きが発生してもクラックが入ることがほとんどありません。
しかも、 セメント、レンガ、MDF、タイルなど、様々な種類の下地に接着させることができるので、 例えばリノベーション物件での使用で既存の壁や床を壊す必要はありません。
薄塗りで仕上がるので、工事を簡便に行い、製品の消費量も少なく済ませることができます。
水にも強いという特性があるので、 無機質な雰囲気が好きで、モルタルを使いたいけどクラックが気になる、、って人にはすごくおすすめな左官材料になります。
モールテックス のメリット& デメリット
モールテックス のメリット
カラーバリエーションが豊富
モールテックス はモルタルと違いカラーバリエーションが豊富です。
モルタルだとグレー系のみになりますが、 様々な系統の色を選べるので、 好みやお家の雰囲気に合わせることができます。
薄塗りなのに強度がある
1ｍｍ程度の薄塗りでコンクリートと同等な表面強度があり、曲げにも強く下地のたわみや動きが発生してもクラックが入ることがほとんどありません。
最近ではモールテックス を使用した家具なども発売されてきているので、 気になる方は一度調べてみてください！
防水性に優れている
モールテックスは防水性が高いため水回りでも使用できます。
たとえばバスルームや洗面室、シンクのように、モルタルなら諦めるしかなかった場所でも使えることから、 ここ最近のモールテックスの人気要因になっていると言えます。
モールテックス のデメリット
費用が高い
材料代や人件費がかなりかかることから割高になります。
簡単な見積もりを出してもらいましたが、 私の家では木材を使用した場合に比べ２〜３倍ほど金額差がありました。
施工範囲によって差の開き方は変わってくると思いますが、 一般的な施工に比べ高くなることは間違いないです。
施工できる人が限られる
モールテックスは認定を受けた職人さんしか施工することができません。
依頼しても「施工できない」ことから断られる可能性があるので、モールテックス を使うこと前提ならあらかじめ施工できるか確認しておいた方がいいです。
失敗ができない
モールテックス は基本的に施工範囲を一度塗りで塗ります。
なので、 万が一塗り残しや乾く前に跡をつけてしまうとその部分だけを直すことができず、 もう一度全体を塗り直す必要があります。
※正確には一部だけ塗ることはできるが色ムラができてしまいます。
後で改めて記載しますが、 実際私の家ではいろいろと問題が発生し、 色ムラなどがでてしまっています。
職人さんにより施工レベルが変わってきますので、 信頼できる方にお願いすることをおすすめします。
※今だと簡単にネットから一括見積もりをとることもできます。
下記サイトだと、 気楽に相見積もりまでだせるのでハードルが低くおすすめです。
モールテックス を使ってよかったこと& 気になったところ
モールテックス を使ってよかったこと
とにかくおしゃれ！
もうほぼこれにつきると思います。
モールテックス の色合いや雰囲気が好きで施工している方がほとんどで、機能性などは二の次なんじゃないでしょうか。
我が家では玄関からリビングまでの廊下、 パントリーや洗面所で使用していますが、 木材とは違い落ち着いた印象がすごく気に入っています。
また、 子供が物をこぼしたり土や泥で汚してしまっても簡単に拭き取れるのであまり気を使わなくて済んでいます。
モルタル よりも高い強度
まだ住み始めて半年ほどなのでなんとも言えませんが、 モルタル だと物を落としたりすると欠けてしまったりしますが、 今の所モールテックス ではそういったことは起こっていません。
子供が結構おもちゃを落としたりしていますが今の所平気です。笑
モールテックス を使って気になったところ
水跡がすぐに乾かない
防水性能は高いですが、 水分が付着した時の跡はすぐには消えません。
セメントが濡れた時同様に濃いシミ跡が残り、 拭き取ってもしばらくはそのままになります。
時間が経てば綺麗に跡は消えますが、 人により気になる部分と言えそうです。
色ムラなどの問題
通常施工における色ムラは全然許容範囲だと思います。
上の写真のように「ムラ」というネガティブな感じではなく、 「味がある」感じなので結果良い感じになります。
ただ、、、
施工の失敗によるムラは「ムラ」になります。
我が家でもそのムラは発生しました。
もはやムラというより段差ができているんですが、
施工終了後、 乾く前に別作業をしていた大工さんが養生テープを貼ってしまい、 剥がしたらテープ跡が残っていたというオチです。
その後、 再度塗り直しをしてくれることになったんですが、 引き渡し日も迫っていたことからスピード重視の作業になり、 あまり慣れていない複数の職人さんが同時に作業したことからまた失敗をしてしまい、、、
などと結構な事故り具合だったんですが、 最終的に一番腕のある職人さんが一人作業で手直しをしてくださり今の形になりました。
当初予定していたものと違うため100％納得しているわけではないですが、 職人さんも一生懸命対応してくれたり、 工務店が他のところでかなり助力してくれたことからこれでオッケーをだしました。
人によっては納得できないところだと思うので、 職人さん選びも重要ですが、 施工日数に余裕を持つということも大事だと思いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
我が家の施工内容をもとにモールテックス にしてよかったこと、 気になったことをお伝えさせていただきました。
モールテックス は費用も高く、 まだまだ発展途上な左官材料かもしれませんが、
やはりその見た目や雰囲気はおしゃれでカッコよく、 私は取り入れて良かったと満足しています。
個人的にはすごくおすすめできるものなので、 こういった雰囲気が好きな方は是非検討してみてください！
